2010年2月8日月曜日

アミューズ 2010.02

「交響する肉体」
 BeFMパーソナリティ しもさき博之

 私はかなり幸福な観客である。歳も押し迫った昨年12月26・27の両日、八戸市公会堂文化ホールで開催されたDANCE WAG Live"VOICE MIX"。相変わらずフルハウスの会場、私はメモとペンを挟んだクリップボードを携えて腰をおろしていた。
 ここ数年、WAGのダンス評を書かせて貰っているのだが、今回はいつもと違った緊張感がある。いやそれは緊張ではなく、自己に対する不安感であったのか。ともすれば体躰にも心にも贅肉が付き始めてきいた己が、絶えず変貌を遂げてゆくWAGのスタンスについていけるのか、それが少しばかり心を苛立たせるのだ。
 毎度のことであるが、ここでは公演の作品内容に関しては一切触れないことをお断りしておく。筆力の無さもさることながら、あの共有できた時間を、活字の中に定着させることなど不可能であるし、なにより無意味であるからだ。「Live」は文字通り"Live"でなければならない。WAGの場合は尚更だ。もうすでに何人もの方々が、個々のBlog等にupされているので、興味のある方はググるなりされるがよかろう。そこであの日の一部でも感じ取れるかもしれない。
 WAGはかなり無遠慮に予定調和を叩っ切る。良質の悪意でもって観客を突き放す。かなりサービス精神も旺盛なのだが、あと数センチで手が届きそうなところまで行くと、いきなり身を翻す性悪な猫のようだ。またそれが猫好きにはたまらないのだろうが。
 今回もその雌猫たちは、そろってニャアと鳴き爪を光らせた。いつもの倍の人数で。今回、私の中にあった疼痛感はこの人数にあった。
 WAGとの関連はかなり古い。主宰・沼尾美也子との出会いからは、もう20数年になる。(あの時は、貴女は5歳でアタシは9歳だったわよね、オホホホホ)嘘書いちゃいけません。
 2名の男性ダンサーがいた時代から知っている者としては、Liveの度の数人の増減は目撃してきたが、今回はいきなり倍増である。何も考えず「ふえるワカメ」を戻したらドンブリから溢れていた、それと似た驚き、そして不安である。
 仮に「おねいさんチーム」とでもしておこう。単純に考えれば「キャリアvs体力」のせめぎ合いである。「親子ほど離れた」と言っても言い過ぎではないその年齢差が、舞台上で弊害となって現れるのではないか?
相交わる2つのベクトルが、負の方向を指し示すことはないのか?
そのAlchemyに対しまったく予測のつかない自分自身に、何とも言えぬ不甲斐なさを感じていたのだ。
 結局のところ、それは杞憂に終わったのだが…。
 改めて想った。DANCE WAGとはユニット名ではない。公演の度変貌を遂げて行く、それは大きな塊のようなエネルギー体であった。舞台の上で、ダンサーという肉体の言語を通じ、観客席の我々へPathosを叩きつけてくる。もうおねいさんもヤングも存在しない。ひとつひとつの作品の、そこにあるのは14人の交響する肉体。それぞれが共鳴し合い、干渉し合い、融合し分裂し、蒼白い炎をあげ燃焼し続けていく。後には何も残らない。あしたのジョーの白い灰すら残らない。
 110分をフルに踊り終えたダンサー達は、荒い呼吸を押さえ付けつつも、何事もなかったかのように立っている。MUSEの祝福を受けた14人は、現在進行形のDANCE
WAGとしてそこに存在していた。

2010年2月1日月曜日

隊長

本日は VOICE MIXメンバー編集担当のetsuさん 誕生日です。

おめでとうございます�

若さの秘訣は 寝不足ですか?